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センターの概要ABOUT

今求められる人材

今、何を考え、どう生きる

グローバルイニシアチブセンター長グローバルイニシアチブセンター長飯島 睦美

第3次世界大戦の勃発を危惧させるような世界的規模での安全保障上の危うさ、世界各国で貧富の格差が広がりつつある経済情勢の不安定さ、日々の日常生活の中で相互扶助の信頼関係を脅かす犯罪の頻発など、自らの夢を、希望を意気揚々と語れる気持ちを人々から奪い去ってしまうような出来事が毎日あふれています。
そんな混沌とした時代だからこそ、この国立の高等教育機関でこれからの世界を生きていかねばならない若者たちの教育に従事する私たちには、確固たる使命があります。それは、これからの時代を生き抜く力を備えた若者たちをこのグローバル社会に輩出していくことこそが我々の最大のミッションといえます。我々は、目の前の学生たちに、今、何を考え、どう生きるのかという問題にしっかりと対峙し、自ら生き抜く力を獲得してもらうために、あらゆる努力をしていきます。 では、これからの時代を生き抜く力とはどういった力なのでしょうか?文部科学省はその力を持った人材を次の通り定義しています。

「主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材」

これらの人材に必要とされる要素を、次の3つとしています。
1) 語学力・コミュニケーション能力
2) 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
3) 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ

さて、グローバル人材に限らず、だれしもが、ある社会や集団の中で共生していくためには、まずはコミュニケーション能力が必要です。このコミュニケーション能力とは、決して自らの意見を相手に一方的に伝えるだけの能力ではなく、相手の話に耳を傾け、意図をくみ取ることができる、あるいは、相手が安心感をもってその場に存在できるようにその場の雰囲気に配慮し、相手の価値観を積極的に受け入れたりするマインドセットを含めた力を指します。そして、コミュニケーションは主に言語を媒介としますので、まずは日本語そして外国語を駆使できる力を養成しなければなりません。
次に、主体性とは、設定された目的や問題にしっかりと責任を持ってコミットし、自らの意志で考え、行動する力です。現代社会は、刻々と変化しており、凝り固まった考え方や単に従来の方法を踏襲するだけでは対応できず、柔軟な発想と対応力が必須です。また、失敗を怖れず挑戦するチャレンジ精神、失敗から立ち直るレジリエンスはグローバル人材の大切な要素です。

そして、多様な異文化を理解するためには、日本の慣習や独自の価値観も理解することが必要です。グローバル人材は、アイデンティティを持ち、自らのルーツやバックグランド、その文化、歴史、社会をしっかりと語れることにより、目の前の相手のバックグランドとの差異に気付き、相手の持つアイデンティティに敬意を払うことができます。相手との違いを対照的に把握しないと、一方的な視点に陥る可能性があります。
わたしたち、グローバルイニシアチブセンターは、上記のようなグローバル人材の育成に、言語教育、学生の海外交流、そしてグローバルフロンティアリーダープログラム推進の3つの観点から、取り組んでまいります。

ミッションステイトメント

  • 群馬大学全学の教養外国語教育(高年次教育、大学院教育を含む)の立案と運営を通して、外国語を媒介としたコミュニケーション能力と問題解決能力を携えたグローバル人材の育成を図ります。
  • 群馬大学全学のグローバルフロンティアリーダープログラムの立案と運営を通して、幅広い知識、俯瞰的視野、柔軟な思考力およびリーダーシップを携えたグローバル人材の育成を図ります。
  • 群馬大学と海外の協定校間での学生交流の立案と運営を通して、自らのアイデンティティを持ちながら、異文化社会を 理解し、多様なバックグランドを持つ人々と積極的に協働できる人材の育成を図ります。

組織について

組織図
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